阿部寛、キャスター役を“避けていた”理由は? 主演最新作「ショウタイムセブン」で新たな挑戦

俳優の阿部寛が11月11日、都内で行われた主演最新作「ショウタイムセブン」の完成報告イベントに出席した。2025年にキャリア40年を迎える阿部が、キャスター役に初挑戦。「いままで避けていたんですよ」と明かし、「決まった時間内で、機転を利かせることは自分にはできないと思った。番宣に出るときも、尊敬しかなくて」と理由を説明した。

それでも「いい加減、いろんな役をやり尽くしたので、この高いハードルに挑戦したいなと思った」と今回の決断を振り返り、「実際のアナウンサーさんにインタビューした」と、役作りのためのリサーチも語った。

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韓国で大ヒットしたハ・ジョンウ主演の「テロ, ライブ」を原作に、オリジナル展開を盛り込んだリアルタイム型サスペンス・エンタテインメント。阿部が演じるキャスターの折本眞之輔が、爆弾テロ犯との交渉役に指名され、生放送中のスタジオを舞台に、二転三転しエスカレートする犯人の要求、そして周到に仕掛けられた思いもよらない“罠”に翻ろうされる。「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の渡辺一貴が監督・脚本を手掛けた。

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今年の夏に撮影が行われ、本編が完成したばかり。阿部は「自分が演じた役ですが、こんな状況には巻き込まれたくないなと(笑)。司会者として実況中継しながら、しかも視聴者に見られながらですから、ドキドキしました」と、手に汗握る本編の魅力をアピールした。

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この日はイベントが始まる前、午後1時から6時にかけ、1時間ごとに情報や新キャストが発表される「7時間連続解禁企画」が行われて、午後“7(セブン)”時にスタートしたイベントには、出演が発表された竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎も駆けつけた。

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阿部と竜星のコンビといえば、ドラマ「VIVANT」での共演も記憶に新しいが、「阿部さんは圧倒的な存在感。現場で受け取ることも多くて、先輩ですけど、チャーミングさもあるので、緊張を解してもらった」(竜星)、「すごく生意気で、役がですよ(笑)。演技の高速さ、集中力には目が覚めるものがあり、この1年で、成長じゃないですけど、そういうものを感じた。今日は僕より派手な衣装で、失礼だなと思いますけど(笑)」(阿部)と、さらに深まった絆を披露していた。

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サスペンス大作映画初出演を果たす生見は、「本当に私でいいのか不安もあった」と、豪華キャストに囲まれた本音を吐露。新人キャスターを演じ、「私も知り合いのアナウンサーさんに教えていただいて。私は結構、文章を区切って読んでしまうんですが、実際には『そこまで読むんだ』って。肺活量の問題から取り組んだ」と話していた。

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そんな生見について、共演経験のある吉田は「めるるさんだって、気付かなかった」と告白。「役になりきると、あまりの変化で、『どっかで見たことある』とさえ思わず、どこかの局のアナウンサーさんかと。最終日に『あれ、めるる!』って気づいた」と恐縮しきりだった。

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阿部と井川の共演は、ドラマ「スニッファー 味覚捜査官」以来、約8年ぶり。井川は「さすがのエネルギー。シリアスなシーンはもちろん、コミカルな面もあって、自分がどう映るのかずっと研究している。役に向き合う姿勢を見ている時間は幸せだった」と阿部に敬意を示した。

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なお、“犯人”役を演じる俳優については、現時点では非公表。阿部は「僕は過去に共演したことないですね。出てくださるんだと思った」とヒントを提示し、「この方が犯人を演じたら、すごく内面性が出て面白いなと思ったんです。性別も言っちゃいけないんですよね? えぇ、まあ、最後にご登場するんですけど」と、報道陣を煙に巻いていた。

「ショウタイムセブン」は、2025年2月7日より全国公開される。イベント登壇者の役どころは以下の通り。

●阿部寛/折本眞之輔
夜7時から放送されている国民的報道番組「ショウタイム7」を降板させられたキャスター。抜け殻のように日々を送っていたが、爆破テロ事件の犯人から交渉役に指名され、キャリア復帰をかけた独占生中継を始める。

●竜星涼/安積征哉
折本が降板した「ショウタイム7」の次のメインキャスターとなった、正義感溢れる若手キャスター。爆破事件をきっかけに、再び番組の“顔”への復帰を狙う折本に対し、複雑な感情を寄せる。

●生見愛瑠/結城千晴
安積とともに、折本が降板した「ショウタイム7」に出演する新人アナウンサー。爆弾が仕掛けられ、逃げ場のない生放送中のスタジオで、極限状態に追いつめられていく。

●井川遥/伊東さくら
「ショウタイム7」のメインキャスターとして人気を誇っていた折本の当時を知る盟友であり、折本とともに、常に事件の真実を追い求めて奔走してきた記者で、折本が信頼を置く数少ない人物。

●吉田鋼太郎/東海林剛史
視聴率第一主義のテレビ局プロデューサー。かつて折本とともに「ショウタイム7」を人気番組へと押し上げた。犯人との生中継をつなぎたいという折本の提案を、独占スクープだと意気揚々と応じるも、エスカレートする犯人の要求に翻ろうされる。

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